2003-08-25 [長年日記]

[Q3] 証明書のCommonNameとサーバ名

今の実装ではSSLでサーバの証明書を取得した後で、サーバのFQDNと証明書のCommonNameが同じでない場合にはエラーになるようになっています。

ふと考えたのですが、例えばsshを使ってトンネルを作った場合、接続先のホスト名はlocalhostになりますが、サーバ証明書のCommonNameは当然サーバのFQDNになります。sshに限らず、POP3やIMAP4をProxyを越えて使う場合には同じような状況になります。SSLに対応したProxyなら上手くやってくれるんじゃないかと思いますが(詳しくないので良くわからないですが)、単なるTCPリレーだとダメですね。こういう状況の場合には、これらが一致しなくてもエラーにならない方が調子が良い気がします。このような状況でSSLを使うということは余りなさそうですが、全くないわけではないでしょう。しかし、安易に通るようにしてしまうのも問題ですね。

[Q3] 証明書のCommonNameとサーバ名 (2)

上に書いたトンネルやリレーの場合には、トンネルするプログラム(実際に本当のサーバに接続するプログラム)がSSLで接続し、そのプログラムと実際のクライアントの間に付いてはトンネルするプログラムが適切なセキュリティを適用するべきですね。

というわけで、やはりQMAIL側で抜け道を作るのはやめということにします。