2005-10-06 [長年日記]

GnuPGのユーザID (3)

わからないと言っていても仕方がないので、RFC 2440を読んでみました。11.1によるとV4の鍵の構造は、

Primary-Key
   [Revocation Self Signature]
   [Direct Key Self Signature...]
    User ID [Signature ...]
   [User ID [Signature ...] ...]
   [[Subkey [Binding-Signature-Revocation]
           Primary-Key-Binding-Signature] ...]

ということなので、鍵自体の有効性はDirect Key Self Signatureのことだと言えそうです。5.2.1のSignature directly on a keyに相当するものだと思われますので、本当に鍵にだけ署名がされるようです。11.2によると鍵のIDは鍵だけから計算して作られているので、この署名はその鍵がその鍵IDであることを証明できるといえます。よって、署名を検証したときにその鍵IDの鍵で正しく署名された事を保証できます。しかし、鍵の持ち主が誰であるかは何も保証しませんし、持ち主が誰かは自分の記憶だけが頼りです。

ちなみに、V3の鍵の構造は、

RSA Public Key
   [Revocation Self Signature]
    User ID [Signature ...]
   [User ID [Signature ...] ...]

なので、鍵自体に対する署名というのはありません。

ユーザIDの署名は、5.2.1によると鍵とユーザIDのセットに対する署名なので、その鍵がそのユーザIDのものである事を証明できます。つまり、署名を検証した時にそのユーザIDの人が署名した事を保証できます。

というわけで理解が間違っていなかったことは確認できましたが、GnuPGが署名の検証時に有効なユーザIDと無効なユーザIDを同列に扱ってしまうのはなぜかはやはりわかりません。

[Q3] ラベル (8)

振り分けのアクションとしてラベルの設定をできるようにしました。

<rule match="@Contain(From, '@example.com')">
  <label label="abc"/>
</rule>

のように指定できます。単なる設定に加えて追加と削除もあります。

<label label="abc" type="add"/>

のように指定すると、元々ラベルが設定されていない場合には"abc"に設定され、設定されていた場合には、"<元のラベル> abc"になります。削除は、

<label label="abc" type="remove"/>

で、元のラベルをスペースで区切ってその中に指定したラベルがあったらそれだけを除去します。例えば元のラベルが、"abc 123"のときには"123"になります。

追加と削除を使うと、一つのメッセージに対して複数のタグを付ける感じでラベルを使えます。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]
# trr (2005-10-07 05:26)

ラベル実装ありがとうございます。<br><br>メッセージについているラベルを目視で確認するにはどうすればよいですか?<br>メッセージのリストに「ラベル」列を追加できラベル列に表示されていればうれしいのですが・・・

# snak (2005-10-07 05:35)

[View]-[Customize Columns]を選択すると表示する項目をカスタマイズできます。ここで、[Add]ボタンを押して、Typeのところで"Label"を選択するとラベルのカラムを表示するためのカラムを追加することができます。

# trr (2005-10-07 05:42)

できました。ありがとうございます!

# Rinko (2005-10-08 04:08)

Labelが張り付かない症状<br><br>1.Labelで文字列を打ち込むと<br>2.該当メールの「From/TO」と「Subject]が変化する<br> ・送信者が宛名や無関係なアドレスや空白になったり<br> ・Subjectが無関係な題名や空白になったり<br>3.Labelでランダムに文字列を打ち込むたびに「From/TO」と「Subject」<br>が変化する<br>4.何度かLabelを打ち込むと元々の「From/TO」と「Subject」へ戻る場合<br> と<br> 「QMAIL3」がハングアップして終了する場合<br> がある<br>5.再度QMAIL3を立ち上げると、変化した「From/TO」と「Subject]となっている<br> 但し、メール本体(内容)の本文に変化はありません。元々のメール本文のままです。<br><br><br>CustomizeColumnsで追加したType(Label)の欄にも表示されませんでした<br>私の場合、ラベルが張り付かないようです<br>既に成功している方がいますので何らかの操作ミスだと思いますが、ヒントがありましたら教えていただけませんでしょうか

# Rinko (2005-10-08 06:48)

Labelが張り付かない後日談<br><br>同一アカウントの別のメールフォルダーでは、正常に機能いたしました。<br>ラベルが張り付かないフォルダーは、通常のメール操作では不都合は何も起きていませんが、何らかの破損があるのかもしれません。

# snak (2005-10-08 08:46)

それはインデックスが壊れていますね。[File]-[Maintainance]-[Check]すると直ると思います。

# Rinko (2005-10-08 09:40)

同一アカウントの別のメールフォルダではなく<br>別のアカウントでは正常機能の間違いでした、申し訳ない (^^ゞ

# Rinko (2005-10-08 10:40)

こんにちは、Rinkoです。snakさんありがとうございます。<br><br>File-Maintenance-chek も試したのですがうまくいきませんでした、私の場合。<br>上手く機能するアカウントを調べてみるとmsgボックスの形式が違います(msgフォルダー配下にメールがある)。<br><br>そこで必要なメールをエクスポートし、一旦アカウントを破棄し、再度同じアカウントを作りましてメールをインポートしました。<br>実質インデックスを作り直したことになると思います。<br>Label機能が正常に機能しました。<br><br><br># 以前、QMAIL開発途中で一メーッセージ一ファイルのような話があったような気がして切替えてみました。<br>このメール保存方法の変更にあわせることが正しいかどうかはわかりませんが、成功の一例となりますれば幸いです<br><br>アカウントは現在の方式に切替えた方がなにかといいのかもしれませんネ

# Rinko (2005-10-08 13:21)

いい機会でしたので、アカウントを整理設定しなおし現在の方式にメールを変換すると<br>SerchでFullTextが出来るようです<br><br>以前Namazuで同じ様な事を試した気がします


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